ACCNの活動

テーブル発「外国人支援のためのキャリアコンサルタント向け研修」

2022.01.31テーブル活動紹介

それぞれがキャリアに関連するテーマにもとづき、積極的に活動し社会への働きかけをされているACCNテーブル活動ですが、そのうちの一つ、テーブルNo2「高度外国人材キャリア支援」で活動されている飯田 良親さんが、現在、厚生労働省の委託事業「中長期的なキャリア形成を支援するためのキャリアコンサルタント向け研修」事業に関わっており、その中で2月に「外国人支援のためのキャリアコンサルタント向け研修」の講師も務めるご予定ですのでコメントをいただきました(研修のご案内もコメント後にあります)。

○テーブルNo2「高度外国人材キャリア支援」は、どのような思いから立ち上げられたのですか?
社員の活力が企業の活力の源であることは言うまでもありませんが、留学生出身者など高度な知識やスキルを持つ外国人が日本の企業や組織で活躍しやすい環境にしていくことが、日本全体の活力向上につながると信じて活動を続けています。テーブルNo.2はキャリア支援者の立場で高度外国人材への支援を行う上で求められることを考え、行動する仲間づくりをするために立ち上げました。

○活動されていくうちに見えてきたこと、わかってきたことなどありますか?
外国人社員が組織の中で活躍していく上で、当人の意識や考え方に寄り添うだけでは不十分で、その周りの環境、即ち企業や組織への働きかけも非常に大切です。キャリア支援者に求められるスキル(特にツールとしてのセルフ・キャリアドックに関わるもの)を明確にし、その為の学びを強化することが大切だ、ということが分かってきました。更に効果的な支援を行うために協働する人々とのネットワークをどのように広げるかという点も検討が必要だと考え始めました。

○そのようなテーブルの活動が関係者の目に留まり、この事業に携わることとなったわけですが、この研修で大事にされている点、工夫されている点などありますか?
私は会社人生の半分を海外駐在員として過ごしました。海外に居る時は自分が「外国人」、そして日本に帰国すると「日本人だけどちょっと変」という目で見られた経験があります。自分のキャリアは日本の文化が海外と接する境界面で形成されてきた、と考えています。この立場で外国人及びその周囲の日本人組織を見ると、ギャップや誤解の生じやすいところがある程度、理解しやすくなります。外国人へのキャリア支援をする方には、可能な限りこの「境界面」の視点を持ち、外国人とその属する組織の両方に働きかけをしていただきたいと考えました。

○外国人のキャリア支援で活動されている方、志している方へのメッセージをお願いいたします
留学生をはじめ、二つ以上の文化的背景を持って高度な知識やスキルを発揮できる人材は、国際的に「取り合い」に近い状況になっています。一人でも多くの高度外国人材が日本で活躍し、その刺激を受けて周囲の日本人組織も活性化する、という事を期待して私は活動を続けています。外国人のキャリア支援に携わる方々は、さまざまな分野でこの活動に従事されていると思います。もし良ければ皆さんの知見や熱意をACCNのテーブル活動にもお寄せいただき、外国人キャリア支援の輪を広げていけると嬉しいです。

ありがとうございました。これからも、活動、頑張ってください!

▼厚生労働省委託事業「中長期的なキャリア形成を支援するためのキャリアコンサルタント向け研修」の詳細は以下をご覧ください(運営事務局:学校法人 大原学園)
https://kunren-careerconsultant.mhlw.go.jp/index.html

▼同「外国人支援のためのキャリアコンサルタント向けライブ型オンライン研修」の詳細は以下をご覧ください
https://kunren-careerconsultant.mhlw.go.jp/foreignerpdf.pdf

○テーブルNo2の活動報告や講演動画は、ACCN会員ページで閲覧・視聴することができます。 
講演動画(公開日):2020.02.05小山健太氏 2020.10.01飯田良親氏

○テーブル活動の概要については次をご覧ください 「テーブル」って何?


ACCNの活動一覧へ戻る